自治会神事

 

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 当地は自治会制度が生きており、世帯毎に支払う自治会費を以て地区の公民館や神社が維持管理されている(市の税金も使われているとは思うが)。自治会が主体となって行う清掃活動やお祭もある。

 

 昨日は私の住まう地区の神社で神事があり、新参の氏子として参列して来た(自治会費を払った時点で、地区の神社の氏子となる)。

 神事には、神職2名、踊り子?さん1名、氏子総代(1年間の神事を準備してくれる、氏子の代表。どうやって選ばれてるのかは知らない)4名、区長4名、農業委員1名、新参氏子が私達世帯と別にもう1世帯が参じた。今回は、本格的な春を前に氏神様へ「祈年」(豊作を祈ること)し、地区の新参者を氏神様へ紹介する、という意味を持った神事だったらしい。

 神職の方が何かを唱え、太鼓を叩き、笛を吹き、踊り子の方が舞い、全員お神酒を飲む、という本格的な祭礼だった。祭礼の後は食べ物とお酒が振舞われ、歓談の時間がもたれた。

 今まで集合住宅にしか暮らしたことのない私には大変新鮮な体験だった(勿論、氏子になったことなど人生初だ)。自分は地域に参加しているんだな、という感じがする。良いなあ。それに、氏子総代の方々と区長さん達が奉仕の精神で自治に貢献しておられるのは偉いなあ、と思った。「金を払って人任せ、地域のことなど知らんぷり」の都会とは、民度が違う。

 

 氏子総代の中に、東京から引っ越して来てこちらに根を下ろしている方がいて、こんなことを仰っていた。「暮らしにくかったらまたどこかに引っ越せば良いやと思っていたけど、全然そんなことはない。山は綺麗だし、静かだし、ここは最高」と。その気持ちはわかる。根無し草の私も、もしかしたらそうなるかもしれない。

 

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春近し

今週は寒の戻りが来ているけれども(昨日は雪が降った)、山の雪も薄くなり、麦の背丈も伸びてきて、 確実に春の訪れを感じる今日この頃。 家庭菜園の開始に備え、種屋さんで種を買ってきた。


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インゲン豆 えんどう豆 小松菜 ほうれん草 フダンソウ 根セロリ しそ ビート ズッキーニ ピーマン


先日、直売所で買ってきたビートを使ってボルシチを作ったら、大変色や鮮やかで美味しかったので、家庭菜園でもビートを育てることにした。 ズッキーニはオリーブオイルで炒めるだけでも美味しい。ピーマンはすごく美味しい品種を買った。インゲン豆は茹でて食べてもいいし、乾燥させてあんこにしてもいい。 フダンソウは初めて作るのだが、種屋さんが、夏でも虫がつかずに育てられると言っていたので買ってみた。
この辺りの種屋さんは面白い品種が揃っているので ついつい長居してしまう。そして買いすぎてしまう。種代4000円(笑)。

越中國日帰り

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 信州へ越して来たことにより生ずる大変嬉しいことの内の1つとして、北陸が近いことが挙げられる。美しい日本海と、ものづくりの文化、上質な食のある地域。殊に幼少の頃より魚好きの私としては、新鮮な魚介類の誘惑には抗えない(山国信州には美味しい魚は殆ど無さそうだし)。という訳で、車で日帰りで越中國(いわゆる富山県)へ鮨を食べに行って来た。

 

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 越中国内の回ってない寿司屋では、富山湾で獲れたネタのみをセットにして2000円~3500円で提供する「富山湾鮨」という企画をしているので、地物を食べたいよそ者としてはとても有難い。私は一昨年この企画を知り、氷見の寿司屋へ食べに行ってその美味しさに感銘を受けた。そして、信州へ引っ越したら氷見の寒鰤を食べに行くことを目標にしていた。それを叶える為の、此度の日帰り。

 今回は、一昨年訪れた氷見の寿司屋さんは定休日だったので、富山市内の別の寿司屋を選んだのだが、これもまた絶品であった。このお店の富山湾鮨は10貫で、 ひらめ、くるま鯛、ばい貝、甘えび、ぶり、しめさば、あじ、白えび、かに、ほたるいか が出て来た。これで約3400円。味から考えると、格安だと思う。越中國内の回転寿司屋であれば、同じ値段で倍の量の鮮度の良いネタが味わえただろうが、やっぱりどうしても回転寿司だと、シャリ、海苔、醤油、山葵、お茶、汁物などの味は回っていない美味しい寿司屋より劣るし(もちろん回っていない美味しくない寿司屋も沢山あるが)、目の前で美味しそうな魚がクルクル回っているのでそれに気を取られて味わうことに集中できないという難点がある。回っていない寿司屋で美味しい寿司を食べていると、ご馳走を食べているという感動がある。好きな食べ物ランキング不動の一位は寿司だなあ、と実感した。ああ幸せ。

 

 

 寿司屋を後にしてから、富山市の中心街をブラブラした。シムシティ好きならば多分萌え萌えになるであろう、新幹線駅に路面電車が出入りする光景を拝めた。

 

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f:id:pelerin:20170304215356j:plain富山駅の電停

 

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 日帰りだったのでゆっくりは出来なかったが、昼の寿司と、土産で買った鱒寿司は本当に美味しかった。たまらない。今度は1週間くらいかけて、越中能登~加賀~越前~若狭の北陸食い倒れツアーをやりたいなあ。越中の首都富山まで、信州から高速で3時間半。近い近い。

 

 

善光寺平

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千曲市姨捨の棚田と、その周辺から眺める善光寺平(長野盆地)。松本平の風景も美しいが、善光寺平もまた見事だ。日本三大車窓に選ばれているのも頷ける。
今年は久しぶりに姨捨の棚田オーナーになったので、この景色を眺めながら農作業をしておいしいおにぎりを食べられる。
http://www.city.chikuma.lg.jp/docs/2016120500014/


善光寺平の中心都市、長野市善光寺門前町として栄えたので、城下町の松本市とは、 街並みも人の雰囲気も異なる。長野市の方が、飲食店や土産屋の店員さんの愛想は確実に良い。天候的には松本の方が雨も雪も少なく、全国有数の晴天率や日照時間の長さを誇っている筈なのだが、人々の雰囲気は少し暗い。明るい天気が(寒いけど)人柄に影響していないのが興味深い。松本平の方がより高い山に囲まれているので、もしかしたらそのせいで気分が塞ぎ混むというもあるのかもしれない。

安曇野暮らしはじめました

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 ここ安曇野に越して来て、空が晴れる度、山の美しさに目を奪われる。「うわぁ!」「なにこれ!?」という言葉が思わず口から漏れてしまう程に美しい。

 これまで、日帰りも含めると信州には100回以上来ている筈だが、2月に訪れたのは、実は今回の引越しが人生初になる。だから、この美しさをこれまで知らなかった。春も夏も秋も見事だが、信州は、冬が一番綺麗なのかもしれない。

 

 

 

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